DESIGN STORY

中東遠総合医療センター

2つの自治体病院の統合と東海地震に対応したLCBホスピタル

掛川市と袋井市へ向き、
両市民を看守る三角病棟

2つの自治体病院の統合は全国初である。ほぼ同じ時期にあり方検討を始めていたことから、自治体病院の統合が始まった。事業の進め方、敷地選定、病床数等の検討プロセスは、事例が無く、両市民や両議会で果てることのない議論が続いた。

新聞紙面には「断腸の思い」「苦汁以上の苦汁」と掲載されながらも、統合が進み、「短期間による開院」が構想通りであったことは、両市民による地域医療への思いが後押しがあった。

造成を大幅に減らした
2段アクセス

北面下がりの高低差約15mの斜面地に500床の病院と1,500台の駐車場を計画する。一般的な計画では、平地を最大限確保するために人口法面による造成工事 を必要とする。そこで、計画地を南北に2段に分け、駐車場を北に一般用と南に職員用、アクセスを一般用とサービス用とする「2段アクセス」とすることで、造成工事を75%減らし、緑地を2.8ha増やした。

両市民の参加と
ワークショップの開催

市民参加の植樹祭

竣工前の、秋に両市民を対象にした植樹祭を開催した。3,000人以上の方々が参加し、前面道路から病院エントランスに続くアプローチに沿った「緑の丘」に1本1本丁寧に植樹をおこなった。将来には、来院者を迎える豊かな緑量の丘となる。

アートワークのワークショップ

ホスピタルモールの吹き抜け空間に設置したアート作品「こもれび」その製作過程で発生した「かけら」を集め、子どもたちが触れても傷つかないようにやすりを削り、仕上げの塗装をかけて、小児外来待合のアートワークとした。その製作には、病院スタッフ、現場の職員さん、設計スタッフが携わり、ひとつひとつ丁寧に仕上げた。

東海大地震に備える
LCBホスピタル

ハードとソフトの両面からリスクを想定

災害時の運用(ソフト)を病院と協議を繰り返し、その想定した内容を設計に盛り込むことで、投資効果の高いBCP対策を実現した。

  • 電力供給エリアの段階的な制御が可能な自家発電。
  • 適正な免震装置の組み合わせによる免震構造。
  • 最大700Tの汚水貯留槽を確保。
  • 太陽電池パネルから3階大会議室のコンセントへ直流通電。
  • 天井と二次部材とをワイヤーで固定し、落下を防ぐ。
  • 病棟サッシュを相関変位1/100に追随させる「BCPサッシ」の採用。
  • 雨に濡れない大きな庇のトリアージスペース。
  • ヘリが降りやすい車止めを無くした職員駐車場。
竣工年
2013年
所在地
静岡県掛川市
延床面積
46,151m²
階数
地上8階
構造
S/CFT/免震

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