12万を超える広大な「文化の森公園」の入口部分に建つ、文化会館・児童館・民俗資料館からなる複合施設である。
緑豊かな小山に囲まれ、公園散策路からも見下ろされる立地なので、環境に溶け込むように、建築全体を緑化し、それ自体が1つの新たな公園として出現するようにした。
周囲には既存の児童遊園、展望所、和風庭園や新設の公園駐車場があるため、これらを自由に行き来できるように数多くの経路を建築内外に張り巡らせている。
経路には練習室群やラウンジ、児童館やカフェを、テラスや中庭で接続し、晴れの日にはそのまま外部に出て、気持ちのよいひとときを過ごせるようにした。
このようにして、この楽しい場に集まってくる沢山の子供達や芸術愛好家、近所の母子や公園散策者達が、日々の暮らしの中で出会い、互いに感化されながら、今まで以上に音楽や舞台芸術と関わり合える豊かな生活を創り出していくことがこのプロジェクトの目標である。