地域の中核医療を担う、高知赤十字病院の移転新築プロジェクト。既存病院は、大規模水害時に浸水被害の可能性が高いエリアに位置していたため、想定される被害が少ない地区へ移転させる。
1階には迅速な対応が求められる高度救命エリアを配置。それ以外の病院機能を支えるエネルギーや給食、薬剤などの供給機能は2階以上に配置し、1階レベルの完全水没時にも病院機能を保持する階層構成とした。また、各階ごとに複雑な病院部門機能をコンパクトに集約し、中央にエレベータや共用廊下を周回状に設けることにより、高い部門面積効率を実現している。300床以上の急性期病院としては日本初のZEB50%を達成し、エネルギー負荷の軽減と共に、長期的な病院運営の経済的負担の軽減に配慮したサスティナブルな地域中核病院のモデルタイプとなる病院建築となっている。
このプロジェクトの技術を知る
▷大規模病院における初の ZEB Ready
▷病院施設のZEB対応