約28.5haある四日市市中央緑地全域を再整備する計画である。すべてのスポーツ施設(フィールド)が互いに関係性を持ってつくられる環境をイメージした。中央緑地の中心にメインアプローチとなる国道1号から新正駅へと抜ける「弓形プロムナード」を走らせ、アリーナ・弓道場・広場・フィールド施設のすべてを繋ぐ構成である。新しくできる中央緑地をあたかも以前からそこにあったかのような安定感、周辺環境に馴染みながらも固有性が発揮され、建築やフィールドを取り巻く周辺環境全体が一体的なものとして活性化されている状態をつくりたいと考えた。建築ではアリーナを中心に中央緑地全体の休憩所・ロビーとなるスポーツフォーラム、フィールドと連携した利用ができる多目的室、中央緑地全域を見渡せる屋上(スカイストリート)をつくり、ランドスケープとして弓形プロムナードを介して建築と市民広場・芝生・遊具ひろば・スポーツフィールドが互いに干渉し合いながら、繋がりを持って広がっていく中央緑地全域へと展開していく「スポーツ市民公園」を設計している。スポーツの高め合う感動が互いに響き合いながら、連続して広がっていく躍動の様を建築環境に表現することを試みている。