田母沢御用邸の特徴でもある、雁行しながら連続する屋根がつくりだすシルエットをデザインの骨子とし、日光の原風景とも言える杉林が織りなす神秘的にも感じる空気感に呼応して、自然林のなかに溶け込む建築を目指している。世界遺産である社寺も近傍に有する立地性にあり、雄大な自然や歴史を背景にもつ、この土地固有の記憶を継承した、日光の魅力を体現できる日光らしいホテル建築を目指した。